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どうせ忘れるから直前に覚えたほうがいい、は本当か?

月曜日でいよいよ論文試験合格発表日(9月20日(木))の1ヶ月前になる。

ところで、今年の口述試験の開催日は「平成24年10月20日(土曜日)から26日(金曜日)の1日」となり、去年よりも開始の時期が1週間も遅いことに気づいた人もいるだろうか。そう、

今年の口述試験は、論文試験の合格発表日から

丸々1ヶ月以上の猶予がある


のだ。ということは、論文試験の合格発表日から口述試験の勉強を開始しても1ヶ月もあるため、今の時期ゆったりしている弁理士受験生も多いのではないだろうか?

実際、論文試験(7月1日(日))から合格発表まで2ヶ月半もあるためか、この時期の弁理士受験生はとにかくダレそうになる。ましてや、私のように商標法で4条1項16号の論点を丸々落としていて、そもそも論文試験にさえ受かっているかどうかも怪しい状態で、口述試験の勉強をしてもモチベーションがいまいち高まらないし、万一論文試験に合格していたとしても、今年は口述試験まで1ヶ月もあるから、全然大丈夫なようにも思える。

だが、本当に口述試験日まで時間があるのだろうか?

というわけで、(私を含め)この時期をのんびりと過ごしている弁理士受験生に活を入れるべく、口述試験までいかに時間がないか、サルにでも分かるように説明しよう

以下の表を参照してほしい。以下の表は、LECの「口述論文ハイブリッドテキスト」の暗唱Aの条文のみをピックアップしたものだ。

口述暗唱条文(特許法)

ここで、暗唱Aというのは、

口述試験で条文通りの答えを要求される

可能性の高いもの


を示している。実際に口述試験で「条文に則して」答える必要性が高い条文といえるだろう。

上の表を見てもわかるように、特許法で条文通りの暗唱を要求されるものは、39条文もあるのだ。

次に、実用新案法で条文通りの暗唱を要求されるものは、以下の2条文だけだ。こちらはそれほど多くない。

口述暗唱条文(実用新案法)

次に、意匠法で条文通りの暗唱を要求されるものは、以下の30条文だ。

口述暗唱条文(意匠法)

商標法で条文通りの暗唱を要求されるものは、4条を1つの条文とカウントして、以下の23条文だ。

口述暗唱条文(商標法)

以上をまとめると、条文通りの暗唱を要求される条文数は、

特許法 39
実用新案法 2
意匠法 30
商標法 23

四法合わせて94条文


つまり、

四法で合計94もの条文を条文通りに正確に覚えなければならないのだ。それゆえ、2ヶ月前の今から、

1日1条文のペースで覚えていったとしても

口述試験本番までに確実に間に合わない


計算になる。よほどの記憶の天才か、記憶術の達人でもない限り、29条の2のような長文の条文を1日1条文のペースで覚えられる者はいないだろう。

まして、論文試験の合格発表からの1ヶ月間という短期間で上のような条文を覚えるとなれば、

1日あたり3条文以上ものペースで

条文を暗唱しなければならない


計算になる。これがどれほど無謀な無理ゲーなのか、サルでも理解できるだろう。

つまり、

口述試験までの時間は圧倒的に足りない

のだ。この事実を肝に銘じておこう。

それゆえ、いくら今年の夏が熱くてダルいからといって、毎週日曜日朝の「スマイルプリキュア!」のキュアピースとのじゃんけん対決を楽しみにしていたり、ローソンで「魔法少女まどか☆マギカ」のキャンペーンにうつつを抜かしたり、ファミリーマートで初音ミクの肉まんをゲットして喜んでいる場合ではないのだ!!

(↑全部私のことです)(←おい)

ここで、2ヶ月も前から条文を覚えても、どうせすぐ忘れてしまうから直前期に覚えたほうが合理的だ、という受験生がいるかもしれない。

しかしながら、

一度も覚えたことのない知識と

一度完璧に覚えて忘れた知識との間には雲泥の差がある


ということを忘れてはならない。

私の例で恐縮だが、特許法101条の間接侵害の条文を完璧に覚えたときの経験を例に書こう。私は、毎日約1時間、行き帰りの通勤電車の中で条文の暗唱をしているのだが、101条の暗唱に初めて挑戦したとき、長文かつ法律の文章独特のクセに慣れていなかったためか、条文集を見ずに1号から6号までを空でスラスラ言えるようになるまでには、実に5日間もかかった

しかしながら、不思議なことに、一度完璧に覚えてしまうと、その後101条の内容を忘れたとしても、せいぜい5分も練習すれば元通りにスラスラと言えるようになったのだ。つまり、初めて覚えるのに5日もかかった条文を再度覚え直すのに、5分程度の練習で済むようになったのだ。そして、この経験から私が得た教訓は、

一度完璧に覚えた条文は、たとえ忘れたとしても、

リカバーするまでの時間が圧倒的に早い


ということだ。

つまり、一度条文を暗唱できるレベルにまで持っていくと、脳に記憶のための回路が形成されるのか、リカバーするのに、初めて覚えたときほど手間がかからなくなるのだ。

それゆえ、忘れることを恐れてはならない。むしろ、忘れてもいいから、

今から完璧に条文を覚えて

短時間でリカバーできるように準備しておく


のだ。

これを地上待機している戦闘機パイロットの例でいえば、たったの一度も上昇したことのないパイロットと、何度も訓練で上昇したことのあるパイロットとは、

同じ地上待機でもスクランブル時に

迎撃態勢に入るまでの時間に格段の違いがある


のだ。

というわけで、今から覚えても直前期にどうせ忘れてしまって知識がゼロになるから無駄だ、というあなた、最初から何も覚えていないのと、一度でも覚えて忘れるのとでは、同じゼロの状態でも雲泥の違いがあるのだ。

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